【3月21日 AFP】トルコのメブリュト・チャブシオール(Mevlut Cavusoglu)外相は20日、ロシアとウクライナの停戦交渉が進展を見せており、合意に近づいているとの見方を示した。

 チャブシオール氏は「戦争で民間人が殺害されている中で妥協を図るのが容易ではないのは当然だが、(交渉に)弾みがついているということは言っておきたい」と述べた。その上で「両国は合意に近づいている」と語った。

 トルコはロシア、ウクライナ双方との間で強力な関係を維持している。チャブシオール氏は先週、仲介役として、両国を訪問していた。

 チャブシオール氏は、双方の交渉団と接触したとしながら、「われわれは誠実な仲介役としての役割を務めている」として、詳細については明らかにしなかった。

 トルコ大統領府のイブラヒム・カルン(Ibrahim Kalin)報道官は、日刊紙ヒュリエト(Hurriyet)の取材に対し、双方はウクライナの中立化、非武装化と安全保障、いわゆる「非ナチ化」、ウクライナ国内におけるロシア語使用に伴う障害の除去、東部ドンバス(Donbass)地域の地位、2014年にロシアに併合されたクリミア(Crimea)半島の地位の6点をめぐって協議していると述べた。

 トルコは、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領とロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領による首脳会談をトルコ国内で開催する用意があるとしている。(c)AFP