【3月21日 AFP】ロードレース世界選手権、第2戦インドネシアGPは20日、MotoGPクラス決勝が行われ、レッドブルKTMファクトリー・レーシング(Red Bull KTM Factory Racing)のミゲル・オリベイラ(Miguel Oliveira、ポルトガル)が雨の厳しい条件の中優勝し、トロフィーを赤ん坊の娘にささげた。

 ポールポジションからスタートした昨季の年間王者、モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)は、オリベイラと2秒205差で2位に入った。プラマック・レーシング(Pramac Racing)のヨハン・ザルコ(Johann Zarco、フランス)は同3秒158秒差で3位だった。

 雨により安全が懸念されたため、レースは当初予定されていた27周から20周へと短縮された。

「とても感動している」と喜んだオリベイラは、「娘のためにインドネシアでトロフィーを取ると約束したので、これは君のものだよ、ベイビー」とメッセージを送った。

 6度のMotoGP世界王者に輝くレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)は、午前中に行われたウオームアップにターン7で激しいクラッシュを起こして宙を舞い、脳振とうのため欠場した。

 時速約180キロでのハイサイドにより、マルケスはマシンから放り出されて左腕から落下し、ヘルメットは地面にたたきつけられた。ふらつきながら自分の足で立ち上がったものの、搬送された近くの病院でレース出場には適さないと判断された。マルケスは19日の予選でも2度転倒を喫していた。(c)AFP