【3月19日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)は18日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第6シードのマリア・サッカリ(Maria Sakkari、ギリシャ)は6-2、4-6、6-1で第5シードの前回女王パウラ・バドサ(Paula Badosa、スペイン)を下し、決勝に進出した。

 サッカリはこの勝利で、バドサが目指していた女子ではマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏の1990年と1991年以来となるインディアンウェルズ(Indian Wells)大会の連覇を阻止した。

 試合後には「パウラは他の選手とはかなり違うプレーをするので、試合前はとても不安だった」と明かし、「本当に手ごわい相手だし、この大会がとても得意なのは明らか」とコメント。「とにかく信念を貫いて、どの瞬間も自分を信じていた」と続け、「今は言葉にならない」と涙をこらえながら語った。

 サッカリは2019年のSAR・ラ・プリンセスグランプリ(Grand Prix de SAR La Princesse Lalla Meryem 2019)のクレーコートで唯一のタイトルを獲得している。

 決勝では元全仏オープン(French Open)女王のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)に挑むが、同選手には過去4戦で3勝を記録していることが後押しになるとみられる。

 シフィオンテクは、同日の準決勝で通算2度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)に7-6(8-6)、6-4で勝利した。

 現在世界4位のシフィオンテクは、すでに次週の最新世界ランキングで自己最高の3位に浮上することが確定している。20日の決勝では、シフィオンテクと現世界6位につけるサッカリの勝者が同2位に順位を上げる。

「本当に自分が期待していた以上の結果」というシフィオンテクは、カタール・オープン(Qatar TotalEnergies Open 2022)でキャリア4度目のタイトル獲得を果たした後、今大会でもここまで勝ち上がるとは思っていなかったという。しかし、いずれのセットも1ブレークダウンから挽回すると、第1セットのタイブレークでは2本のセットポイントをしのぐなどして、連勝記録を10に伸ばした。(c)AFP