【3月19日 AFP】ウクライナへ侵攻に異議を唱えていたロシアのアルカジー・ドゥボルコビッチ(Arkady Dvorkovich)元副首相(49)が18日、スコルコボ財団(Skolkovo Foundation)の代表を辞任した。ロシアの公人があからさまにウクライナ侵攻を非難するのは異例。

 2010年設立のスコルコボ財団は、石油や天然ガスに依存するロシア経済の多角化や新興企業の育成をはじめ、ロシア版シリコンバレー(Silicon Valley)をモスクワ郊外に建設する計画を主導してきた。

 ドゥボルコビッチ氏はウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)政権で副首相を務めた後、2018年にスコルコボ財団の代表に就任した。辞任理由を明かしていないが、同財団については「非常に多くの新興企業」を成功に導いたと称賛した。

 ドゥボルコビッチ氏は米誌マザー・ジョーンズ(Mother Jones)今週号に掲載されたインタビューで、「戦争は、人生で経験し得る最悪の出来事だ。(中略)今回の戦争もだ」として、「私の思いはウクライナ市民と共にある」と述べている。(c)AFP