【3月20日 People’s Daily】3月3日、中国の国務院新聞弁公室は「中国障がい者スポーツ事業の発展と権利保障」白書を発表した。これは障がい者スポーツ事業の発展について初めて発表した白書だ。

 白書は次のように指摘している。障がい者スポーツは障がい者が体質強化、心身のリハビリ、社会参画、全面的な発展を実現する効果的な手段であり、人々が障がい者の潜在能力と価値を認識し、社会の調和と人々が共に進んでゆくことを促進するユニークなチャンネルでもある。中国は障がい者のリハビリ・フィットネス・スポーツをスポーツ・フォー・オール、健康中国、スポーツ強国などの国家戦略の実施を重要な一部としている。障がい者の大衆化するスポーツ活動が幅広く展開され、全国的な障がい者スポーツ活動が盛んに行われ、障がい者の大衆ウインタースポーツが盛んに発展し、障がい者のリハビリ・フィットネス・スポーツサービスが継続的に改善されている。

 白書は、中国の障がい者競技の水準が絶えず向上し、障がい者のスポーツ大会への参加が日増しに増えていると強調した。中国は国際的な障がい者スポーツにも貢献している。中国は国際的な障がい者スポーツの課題に全面的に参与し、他の国や国際的障がい者組織との交流と協力を強化し続け、障がい者を含む各国の人々の間の友情を増進している。白書によると、2022年第4回アジアパラ競技大会が杭州市(Hangzhou)で開催されるという。その時、40余りの国と地域の約3800人の障がい者アスリートが22の競技、604の種目の試合に参加し、必ずアジアの人々の友情と協力を力強く促進するだろう。

 中国障がい者連合会の郭利群(Guo Liqun)報道官は次のように表明した。中国政府は障がい者の権益保護を高度に重視し、バリアフリー環境の建設を全面的に強化し、障がい者の生活、学習、仕事の利便化環境の提供に努めている。中国はバリアフリー施設のカバー率を高め続けている。全国の村(コミュニティー)の総合サービス施設のうち、出入り口の81%、サービスカウンターの56%、トイレの38%がバリアフリー化されている。「第13次五か年計画(2016〜20年)」期間中に、65万世帯の支援システム登録重度障がい者家庭にバリアフリーリフォームを実施し、障がい者の貧困脱却と堅塁攻略を支援し、障がい者の生活の質を向上させる。バリアフリー移動とサービス環境整備のため、中国政府は交通インフラのバリアフリー環境建設とリフォームを継続的に強化し、バリアフリーの交通環境をつくることに全力を尽くしている。バリアフリー化旅客車両の全国普及・利用がこうした事例としてあげられる。

 中国は情報バリアフリーの建設を全面的に推進し、高齢者、障がい者などの特殊グループがインターネットなどのAI技術を使用する際に直面する困難の解決に力を入れ、情報バリアフリー端末製品の供給を強化し、バリアフリー製品とサービス・技術の普及応用を推進し、障がい者の情報社会参画のルートを広げ、情報化とバリアフリー環境の深い融合を推進している。「デジタルディバイド」を埋め、障がい者が美しいデジタル生活を共有できるように努力している。障がい者の雇用権益を十分に保障し、党・政府機関、公的機関、国有企業が率先して障がい者の雇用を手配することを促進し、雇用者が就業場所に対してバリアフリーリフォームを行い、合理的で便利な環境を提供し、障がい者の雇用のために必要な労働保障の条件をつくりだすことを求めている。(c)People’s Daily/AFPBB News