【3月18日 AFP】ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)は17日、ウクライナへの侵攻によって国内の裏切り者が明らかになるだろうと主張し、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領によるロシア社会の「浄化」の呼び掛けを繰り返した。

 ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は「このような状況では、大勢の人が裏切り者としての正体を現す」「裏切り者は自らロシア社会から消える。職を辞する者もいれば、国を去る者もいる。このようにして浄化が行われている」と述べた。

 ロシアがウクライナに侵攻した2月24日以降、大勢のロシア人が国を去った。その数は最初の数時間で数千人とも言われるが、正確な数は分かっていない。

 ぺスコフ氏は、ロシア人の「圧倒的多数」がプーチン氏を支持していると主張した。

 プーチン氏は16日、テレビ中継された政府の会合で、西側がロシア社会の分断を試みていると指摘。「精神的に」西側にくみしている「第五列(スパイ)」が存在すると激しく非難。「ロシア人は真の愛国者と裏切り者を常に見分けることができる。裏切り者は口に飛び込んできたハエのように吐き出すのみだ」とけん制した。

「こうした自然かつ必要な社会の自浄作用が、わが国をひたすらに強くすると確信している」と続けた。

 また、西側のメディアとSNS大手が「うその帝国」を築いてロシアに対抗していると非難した。(c)AFP