【3月18日 AFP】英BBCが1995年、故ダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)を欺いてインタビューに応じさせた問題で、BBCは17日、元妃の秘書に「相当額」の損害賠償を支払い、謝罪したと発表した。

 昨年発表された調査結果によると、BBCのマーティン・バシル(Martin Bashir)記者は、元妃の私設秘書だったパトリック・ジェプソン(Patrick Jephson)氏ら側近が元妃監視の見返りとして公安当局から金銭を受け取っていたという虚偽の事実を示した銀行明細の偽造を依頼。これを元妃の弟スペンサー伯爵(Earl Spencer)に見せ、インタビューの承諾を得た。

 BBCは、この調査結果を受け、ジェプソン氏との和解に達したと説明。インタビューの手配過程で同氏に深刻な損害が生じたことについて「無条件で謝罪」し、訴訟費用と「相当額の損害賠償」を支払うとした。ジェプソン氏は損害賠償を慈善団体に寄付する意向という。スペンサー伯爵は17日、和解は「正しい結果」であるとツイッター(Twitter)に投稿した。

 95年のインタビューでは、元妃がチャールズ皇太子(Prince Charles)との結婚生活の破綻を告白し、王室に衝撃を与えた。1988〜96年に私設秘書を務めたジェプソン氏は、バシル氏が元妃を「そそのかし、裏切って」インタビューに応じさせたと語ったとされる。(c)AFP/James PHEBY