■ビデオゲームのよう

 ジャベリンは、三脚を必要とする他の対戦車兵器に比べて軽量であり、兵士の肩に乗せて発射できる。ミサイルは、発射筒から押し出された後に飛行用の推進装置が点火するため、室内から発射することが可能だ。

「撃ちっ放し」型の兵器で、発射前にロックした標的に向かって自律飛行する。このため、射手は、ミサイルが標的に命中する前に退避することができるのも特徴だ。米軍兵士がAFPに、「もしビデオゲームをやるなら、使うことができるだろう」と語るように、扱いは容易だ。

 赤外線カメラやGPSを備えた発射指揮装置は、繰り返して使用できるほか、「弾薬なしでも、(敵を)追跡したり、観察したりするのに使える」(米兵)ために現場で役立つ。

 米防衛大手レイセオン・テクノロジーズ(Raytheon Technologies)、ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)の両社が製造しており、米国防総省の2021年予算によると、発射指揮装置とミサイルを合わせた価格は17万8000ドル(約2100万円)で、追加のミサイルは1発7万8000ドル(約930万円)前後だ。(c)AFP/Sylvie LANTEAUME