【3月17日 AFP】テニスのグランドスラム委員会(Grand Slam Board)は16日、最終セット6-6で並んだ際の試合の決着方法について、今年全ての四大大会(グランドスラム)で10ポイント制のタイブレークを試験的に導入すると発表した。

 これまではそれぞれのグランドスラムが異なる方式を採用してきた。

 全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)はすでに10ポイント制のタイブレークを導入しているが、全米オープン(US Open Tennis Championships)は50年以上にわたって通常の7ポイント制タイブレークを採用してきた。

 全仏オープン(French Open)はそもそもタイブレーク制を使わず、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)は2019年以降、ゲームカウントが12-12で並んだ場合は7ポイント制のタイブレークを導入することにしていた。

 同委員会は「グランドスラムの試合ルールに関して一貫性を高める」ことを目的とした決定であり、「恒久的なルール変更」をする前に試験導入の結果を評価するとした。

 1月の全豪オープンでグランドスラム最多21勝目を挙げたラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、今回のルール変更で「大差」が生じることはないとの見方を示し、特に強い意見はないと話した。

 ナダルは、自身が13回の優勝を誇る全仏オープンでは「大きな影響はないと思う」と話し、「個人的にはウィンブルドンで最も大きな影響が出ると考えている。サービスブレークが難しいことがあり、試合がとても長くなるから」と指摘した。(c)AFP