【3月18日 Xinhua News】中国ではこのところ、証券会社の2021年決算速報発表が進んでいる。金融情報サービス大手、万得信息技術(Wind)のデータによると、13日時点でA株市場に上場している証券会社21社が決算速報、14社が業績予想を発表、20社以上が増収増益を実現した。決算速報を発表した4社と業績予想を発表した1社の純利益は100億元(1元=約19円)を超えた。

 東方財富の21年決算速報によると、売上高は前年比59・0%増の130億9400万元、上場会社株主に帰属する純利益は79%増の85億5300万元だった。中泰証券と長江証券も決算速報で、業績が高い伸びを保ったとした。

 Windのデータによると、証券業界は全体として高成長を維持している。決算速報を発表した上場証券会社のうち16社は純利益の伸びが20・0%を超えた。また業績予想を発表した上場証券会社のうち11社は純利益の伸びの下限を30%以上と予想した。

 決算速報を発表した上場証券会社のうち21年の純利益が100億元を超えたのは中信証券(229億7900万元)、国泰君安(150億1300万元)、招商証券(116億1300万元)、中国銀河証券(103億4900万元)の4社だった。業績予想を発表した上場証券会社では、国信証券が純利益の上限が105億元になるとした。

 22年に入り、A株上場証券会社の業績は全体的に低迷している。Windのデータによると、証券リサーチ大手の上海申銀万国証券研究所による業界分類「申万二級」の証券業界指数は年初から今月11日取引終了までに19・3%低下し、低下幅は申万二級125業界のうち16番目の下落幅となった。しかし、11日には証券セクターに反発の兆しも見られ、中銀証券と華林証券はストップ高となり、中泰証券や山西証券なども上昇幅が5・0%を超えた。(c)Xinhua News/AFPBB News