【3月17日 Xinhua News】中国の上海証券報社、中国金融情報センター、易方達基金管理はこのほど、「2021上海大学生資産リテラシー青書」を共同で発表した。青書によると、資産運用情報に興味を持つ大学生は8割を超え、すでに多くが一定の投資経験を積んでいる。一方で資産運用市場の基本知識に詳しくない大学生もおり、資産リテラシー向上の余地はまだある。また、多くの大学生は在学中に資産運用の専門知識を学び、自身の資産リテラシーを高めたいと考えていることも分かった。

 大学在学中に投資を始めたという学生は半数近くを占めた。投資を開始した時期は中・高在学中が13・9%、大学在学中が49・7%、大学院在学中が5・9%だった。

 大学生に人気の投資商品は投資信託で、53・2%が低リスク商品を買ったことがあり、45・2%が投信を購入したことがあった。その他の購入経験は、債券投資が20・0%、株式が26・6%、ワラント・先物・オプションが6・8%となった。

 リスクに対しては慎重で、安定した運用益を求める大学生が多い。13・9%は元本確保のためにリスクを負いたくないとし、64・6%は元本が確保できれば銀行預金以上の運用益を得るために少しのリスクを負ってもいいと答えた。より大胆な投資戦略を取る学生も約2割おり、18・1%が、高収益を得られるなら高いリスクも負うとした。

 半数以上の家庭が子どもの資産リテラシー育成を重視している。大学生の49・0%は、家が資産リテラシーの育成を比較的重視し、投資・資産運用関連の学習や経験を応援しているとした。また、12・8%は、家が資産リテラシーの育成を非常に重視し、専門家による指導にも積極的だとした。(c)Xinhua News/AFPBB News