【3月16日 Xinhua News】2月に開催された北京冬季五輪では、パンダをモチーフとした公式マスコット「氷墩墩(ビンドゥンドゥン)」の関連製品がよく売れ、大ヒット商品となった。ビンドゥンドゥンの知的財産(IP)の活用が、文化クリエーティブ関連製品の生産・販売を大きくけん引した。

 データによると、2月1~12日に中国電子商取引(EC)大手アリババグループの通販サイト「天猫(Tモール)」の五輪公式旗艦店を訪問した人は累計1億人近くに上がった。注文品の86%をビンドゥンドゥン関連製品が占めた。

 浙江省無錫デジタル経済研究院の呉琦(Wu Qi)執行院長は「冬季五輪とビンドゥンドゥンブームが『氷雪経済』を直接的にけん引し、スポーツ施設やスポーツ用品、観光、交通、飲食、宿泊などの消費支出が増えたほか、ビンドゥンドゥンのIPを活用したマスコットや置物、ペンダントなど文化クリエーティブ関連製品の生産・販売も伸びた」と指摘した。

 ビンドゥンドゥンは北京冬季五輪だけでなく中国文化の新たなIPとなった。ブームの背景では、文化・観光分野のIP産業化にもより大きな想像の余地をもたらしている。IP産業化には大きな潜在力がある。

 世界最大のライセンス業界団体ライセンシングインターナショナルは世界ライセンス市場調査リポートで、中国IP市場の発展は目覚ましく、市場規模は100億ドル(1ドル=約118円)を超えたものの、3千億ドル規模の世界市場に占める割合は5%に満たず、発展の余地は依然として大きいと指摘している。(c)Xinhua News/AFPBB News