【3月15日 AFP】英最高裁判所は14日、英国で拘束されている内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」の創設者ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)被告(50)について、米国への身柄引き渡し阻止を求める上告を認めないと発表した。

 米国は、アフガニスタンやイラクで米国が主導した戦争に関する軍事機密文書50万点の公開をめぐり、アサンジ被告を自国で裁判にかけることを目指している。被告は米国での裁判で有罪になれば、終身刑を言い渡される可能性がある。

 英高等法院は昨年12月、被告の米国への移送を容認。被告側はこれを不服とし、上告の許可を申請していた。しかし最高裁の報道官は「申請には法律上、議論の余地のある論点がなかった」として、上告は認められなかったと説明した。

 アサンジ被告の弁護団は、引き渡しの最終決定権を持つプリティ・パテル(Priti Patel)内相に対し申し立てを行う意向を表明。また、別の論点に基づき改めて上告する可能性も示唆した。(c)AFP