【3月15日 AFP】ロシアが中国に対しウクライナ侵攻の支援を要請したと伝えた米メディアの報道を受け、中国は14日、米国が「偽情報」を流布していると非難した。

 中国外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は、米メディアの報道に直接言及はしなかったが、「米国はウクライナ問題で中国を標的とした悪質な偽情報を流布している」と非難した。

 米メディアは13日、米政府関係者の話として、ロシアが中国に軍事装備と支援を要請したと報道。米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)によると、ロシアはさらに、西側諸国の厳しい制裁に対抗するための経済支援も要請したとされる。

 中国政府は、ロシアのウクライナ侵攻を直接非難することを避けつつ、北大西洋条約機構(NATO)の「東方拡大」がロシア・ウクライナ間の緊張を悪化させたと繰り返し批判。ロシア側の安全保障上の懸念を支持する姿勢を取っている。

 ジェイク・サリバン(Jake Sullivan)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と中国外交担当トップの楊潔チ(Yang Jiechi)共産党政治局員は14日午前、イタリア・ローマで非公開会談を行い、両国関係やウクライナ情勢について協議。会談後の会見は予定されていない。(c)AFP