【3月14日 AFP】ロシアの首都モスクワやサンクトペテルブルク(St Petersburg)など37都市で13日、ウクライナ侵攻に抗議するデモが行われ、817人が拘束された。独立監視団体「OVDインフォ(OVD-Info)」が明らかにした。

 モスクワのデモを取材したAFP記者は、10人余りが拘束されるのを目撃した。報道許可を持っていない市民を無差別に連行していたという。

 ロシア国旗の色で「Z」の文字が書かれたヘルメットを着けた警察官もいた。

 ロシア政府が「特別軍事作戦」と呼ぶウクライナ侵攻に投入されたロシア軍の戦車や軍用車には「Z」の文字が書かれており、侵攻支持の象徴となっている。

 モスクワの警察当局は13日夜、社会秩序を乱したとして、約300人を市中心部で拘束したと述べた。

 AFP記者によると、サンクトペテルブルクでは複数のジャーナリストも拘束された。

 黄色い帽子に青い上着姿のクリスティナさん(20)はAFPに対し「ここ数日で多くの友人が拘束された。大学を退学処分になった人もいる」と話した。

 OVDインフォによると、2月24日の侵攻以来、ロシア各地の反戦デモで拘束された参加者は延べ1万4804人に上る。(c)AFP