【3月14日 Xinhua News】中国では12日の「植樹節」を機に、海南省(Hainan)昌江リー族自治県の棋子湾エリアに住む陶鳳交(Tao Fengjiao)さん(63)率いる農村女性らの30年にわたる植樹活動が再び脚光を浴びている。

 同エリアは1995年以前、草一本生えない荒れ地だった。92年に土地を取得した実業家が1日7元(1元=約19円)で地元住民を雇って植樹を開始。陶さんも植樹チームに加わった。メンバーのほとんどが女性だったため、チームは「緑の女性部隊」と呼ばれた。

 厳しい気候と過酷な生活環境が植樹活動の大きな障害となったが、植樹チームと専門家の努力により、荒れ地は緑地へと生まれ変わった。同県林業部門によると、これまでに植えた樹木は約588万本、緑化面積は3万3800ムー(約2253ヘクタール)に及ぶ。陶さんは2020年、全国労働模範に選ばれた。

 仲間と昔を懐かしむことも多いという陶さんは「過去の苦労を思い出すと涙が出るね。この木々を自分の子どもと同じように大切にしている」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News