【3月15日 People’s Daily】国際的な輸出規制の取り組みは大量破壊兵器の拡散を防ぎ、世界の安全保障を維持するため重要な役割を果たしている。しかし近年は西側諸国が輸出規制を政治的に乱用し、他国が輸出規制品を平和的に使う権利や健全な科学技術交流の機会を奪っている。中国は「中国の輸出規制白書」をまとめ、中国の輸出管理・ガバナンスの現状を紹介するとともに、各国が公正な立場で輸出管理をすることが世界の平和と発展につながることを示している。

 コロナ禍が世界的に広がる中、国際的な輸出規制も深刻な課題に直面している。一部の国は輸出規制本来の目的を逸脱した措置を取っている。特に米国は軍事力やハイテク、金融分野の優位性に基づき、「敵国」とみなす他国に圧力をかけている。さまざまな輸出規制のブラックリストを作り、他国のハイテク企業を恣意(しい)的に弾圧し、世界の産業チェーンの安定に悪影響を与えている。「人権」や「民主主義」を口実に他国の内政に干渉し、一方的な輸出規制や制裁を加えている。

 すべての国は核兵器、生物・化学兵器などの大量破壊兵器の拡散を防ぐ義務があり、国際的な輸出規制は最重要課題である。同時に、輸出規制のガバナンスは、グローバルな安全保障や各国の発展とのバランスを取る必要がある。先進国は発展途上国が生活向上のため科学技術を平和的に利用することを尊重すべきである。西側諸国は、民生品が軍事技術に転用されるという架空の想定をやめて、相互利益の立場で世界の持続的発展に貢献することが求められる。

「中国の輸出規制白書」では、中国が人類運命共同体の立場から国際社会と協力して輸出規制の国際的ガバナンスを強化し、真の多国間主義を実践する決意を世界に示している。(c)People’s Daily/AFPBB News