【3月14日 People’s Daily】中国河北省(Hebei)石家荘市(Shijiazhuang)の火力発電所に建設された熱交換器は、多くの世帯にクリーンな熱エネルギーを供給している。石家荘市都市管理局副局長で暖房事務センター主任の劉文棟(Liu Wendong)氏は「昨年10月に新プロジェクトが稼働し、22万世帯の60万人以上に暖房サービスを提供している。114万トン分の石炭を節約し、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出を大幅に削減した」と説明する。

 気候変動対策は人類共通の課題だ。中国は「2030年までにCO2排出量をピークアウトさせ、2060年までにCO2排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルを目指す」と世界に公約しており、全国で目標実現に向けた取り組みが進んでいる。

 内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)のクブチ砂漠には、太陽光発電パネルが海のように広がっている。昨年稼働が始まったオルドス市のダラト太陽光発電所は年間20億キロワット時の発電能力を持ち、68万トン分の石炭を節約し、177万トン分のCO2排出量を削減する。発電所の運営責任者の孫国東(Sun Guodong)氏は「太陽光パネルの下を緑化しながら発電を行う『林光互補』方式を取っており、4000ヘクタールの砂漠を有効に整備している」と話す。

 中国のクリーンエネルギー開発は加速度的に進んでいる。昨年11月末時点で、全国の風力発電の設備容量は前年同月比29%増の3億キロワット、太陽光発電は24.1%増の2億9000万キロワットに達している。昨年1~10月の風力発電の利用率は97%、太陽光発電は98%を誇る。

 昨年7月16日には中国で世界最大の炭素排出権取引市場が始まった。昨年12月20日までに累計成約高は1億3000万トン、55億元(約1010億円)に達した。生態環境省の責任者は「炭素排出権取引は市場メカニズムを利用して温室効果ガスの排出を削減する重要な手段だ」と説明。今後は排出量が多い産業の参入も受け入れ、取引を拡大していく。

 新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)ボルタラ市(Bole)の牧場では、作業員が枯れ枝の除去に精を出している。市林業草原局の技師は「枯れ枝は火災を発生しやすく、病気をもたらす害虫が発生しやすい。早急に除去することで翌年の森林の成長にもつながり、CO2の吸収力がさらに高まっていく」と話す。

 カーボンニュートラルの達成には森林や草原などが重要な役割を果たす。各地で効果的な対策が進み、昨年12月時点で360万ヘクタールの造林が行われ、300万ヘクタールの草原が改善され、年間計画を達成した。

 国家林業草原局生態系保護修復部の張煒(Zhang Wei)部長は「第14次5か年計画(2021~2025年)の期間中、中国は3300万ヘクタールの土地を緑化する計画だ。同時に科学的な森林管理を推進し、CO2吸収能力を向上させていく」と説明する。

 2021年第1~3四半期、国内総生産(GDP)単位当たりのエネルギー消費量は前年同期比で2.3%減となり、エネルギー消費量全体に占めるクリーンエネルギーの割合は0.6ポイント増加した。2021年1~10月の全国339都市のPM2.5平均濃度は1立方メートル当たり28マイクログラムで、前年同期比6.7%減となり、好天気の割合は87.5%に達している。(c)People’s Daily/AFPBB News