【3月14日 AFP】イランは13日、イラク北部の都市アルビル(Arbil)に同日行われたミサイル攻撃について、自国によるものだと認めた。イスラエルの「戦略拠点」を標的にしたもので、さらなる攻撃を行うと警告した。

 イラン革命防衛隊(IRGC)は声明で「シオニストの陰謀と悪事の戦略拠点が、IRGCが発射した強力な精密誘導ミサイルの標的となった」と述べた。

 現時点までにイスラエルからの発表はない。米国務省のネッド・プライス(Ned Price)報道官は、米施設や関係者は被害を受けておらず、米国が標的にされたという情報もないと語った。

 アルビルは、クルド人自治区の中心都市。地元当局者は、アルビルにもその周辺にもイスラエルの拠点は存在しないと反発。イラク外務省は「(イラクの)主権に対する甚大な侵害」だと非難した。

 イラク政府は、同国駐在のイラジ・マスジディ(Iraj Masjidi)イラン大使を呼び出し、攻撃によって「物的被害」や「民間施設・家屋の損壊」が生じたと抗議した。

 地元当局によると、夜明け前に国外から弾道ミサイル12発が撃ち込まれ、民間人2人が軽傷を負った。(c)AFP