【3月12日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)は11日、男子シングルス1回戦が行われ、元世界ランキング1位でワイルドカード(主催者推薦)のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は予選勝者のダニエル太郎(Taro Daniel)に1-6、6-2、6-4で逆転勝ちし、マッチ通算700勝目を挙げた。

 マレーは第1セットは悲惨な内容で、試合を通してラブゲームブレークを4度も喫したが、耐えて勝利をもぎ取った。ダニエルとの対戦は今年3度目で、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)2回戦では敗れたが、その後のカタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2022)に続き連勝となった。

 700勝の達成は、1251勝のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、1043勝のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、991勝のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)次いで現役選手では4人目となる。

 マレーは「この数字に到達し、一つ本当に良い業績を残せた」と喜んだ。2016年に600勝を記録した後は主にけがの影響でペースが落ちていた中で、「ここまでの道のりは簡単ではなかった」と振り返り、「直近の100勝に5年半を要した。結構かかってしまったと思う」と話した。

 また、「正直言って、ここのところは良いプレーをできていない」と明かし、「体はもちろん、それにメンタル面でも闘っている。自分のテニスを見つける過程で、我慢強くいらいらせず、自分に厳しくなりすぎないようにしているが、この4〜5か月は厳しいものになっている」とも語った。

 対するダニエルは、最終セットの第1ゲームをラブゲームでブレークして先手を取った。だが、マレーにブレークバックを許して3-3で並ばれると、最後は4-5で迎えたサービスゲームで3本のマッチポイントの末に仕留められた。(c)AFP