【3月12日 AFP】元五輪メダリストのポール・ショッケメーレ(Paul Schockemoehle)氏(76)が11日、ロシアの侵攻を受けたウクライナの難民80人を母国ドイツで受け入れたことを明かした。

 ショッケメーレ氏は1976年モントリオール五輪の障害馬術団体で銀メダルに輝き、1984年ロサンゼルス五輪の同種目でも銅メダルを獲得した人物。

 現在は馬の飼育の仕事をしており、ドイツ北部にある自身の厩舎(きゅうしゃ)の近隣ホテルで、難民の宿泊費用を負担している。

 ショッケメーレ氏は独日刊紙フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)で、「ウクライナとポーランドの国境から80人を連れてきた」と明かした。「全員が比較的幼い子ども連れの女性」だという。

 現在はホテルから特別料金を提供してもらいながら宿泊費を支払い、食事や移動の費用も負担している。

 国連(UN)が同日発表した推計によると、ロシアが侵攻を開始した先月24日以降、ウクライナではこれまでに約250万人が国外に退避し、さらに約200万人が国内で避難を強いられている。(c)AFP