【3月11日 CGTN Japanese】生物・化学兵器の禁止に取り組む国連委員会の元メンバーで、ロシアの生物学者イゴール・ニクリン(Igor Nikulin)氏は、このほど中国国際テレビ(CGTN)のインタビューで、「ウクライナは米国の生物兵器の実験場となっている」と述べました。

 ニクリン氏によりますと、2019年時点で、ウクライナには米国の生物実験室が16カ所設置されており、そのうち、10カ所がキエフやハリコフ、リビウなど人口100万人以上の都市に設けられているということです。また、ニクリン氏は、「政府が腐敗している国、または米国に依存している国に、そのような実験室が設置されるのが一般的である」と指摘しました。

 さらに、ニクリン氏は、「ロシアはこのほど、ウクライナの2カ所の実験室だけでも、危険な病原体を入れた320の容器が破壊されているのを確認した。それは、米国が証拠隠滅のために処分したものとみられる。米国は、自身が「生物兵器禁止条約」に違反したことをよくわかっているはずだ」と示しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News