【3月11日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は10日、母国を侵攻されたウクライナの選手が直面する可能性がある苦難を考えれば、「侵略国」のロシアとベラルーシのアスリートを出場禁止にするのは正当な措置であると主張した。

 世界陸連は前週、ロシアとベラルーシの選手や役員らに対し、他の競技団体と足並みをそろえて即時の資格停止処分を科した。

 コー会長はこの決断について「簡単ではなかった」とした上で、「評議会はウクライナのアスリートが非常に明確な理由で締め出され、競技できなくなり、比べようもない環境で練習を強いられる中で、二つの侵略国のアスリートには何でも与えられるのはあり得ないという見解で全員が一致した」と述べた。

 また世界陸連は同日、ベラルーシに対して国際大会や欧州大会の開催を禁ずる処分を科した。陸連はロシアの侵攻をめぐり、すでに同様の制裁を同国にも科している。(c)AFP