【3月10日 AFP】ウクライナのドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相は10日、トルコ南部アンタルヤ(Antalya)で行われたロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相との会談後、停戦合意に関する進展はなかったと述べた。

 クレバ氏は会談後、記者団に対し「24時間の停戦についても協議したが、進展は得られなかった」と述べた。同氏は「この件に関しては他に意思決定者がロシアにいるようだ」と述べ、大統領府が事態の主導権を握っているとの考えを示唆した。

 クレバ氏は「もし解決策の見通しがあるか、解決策を模索するための中身のある協議が行われるならば」、再びラブロフ氏と会談する用意があると表明。ラブロフ氏も会談後の記者会見で、ウクライナ側との協議を続ける用意があると語った。

 クレバ氏は、今回の会談でマリウポリ(Mariupol)の人道回廊に関する合意を望んでいたが、「残念ながらラブロフ氏は関与できる立場になかった」と述べた。

 映像はトルコ外務省より10日提供。同日撮影。(c)AFP