【3月10日 AFP】ロシア国防省のイーゴリ・コナシェンコフ(Igor Konashenkov)報道官は10日、米国がウクライナで生物兵器の開発計画に資金を拠出していたと非難した。

 報道官はテレビ中継された報道機関向けの説明会で、米国の目的は「致死性の病原体を秘密裏に拡散させる仕組みを構築することだった」と指摘。その上で、ウクライナの生体材料を海外に移転させることを含めた米軍の生物学的な活動の詳細を示した資料を入手したと主張した。

 さらに、コナシェンコフ報道官は、米国が鳥やコウモリ、爬虫(はちゅう)類の病原体のほか、アフリカ豚熱(ASF)や炭疽(たんそ)菌についての研究を計画していたと述べた。コウモリのコロナウイルスの検体も実験で使用していたという。

 米、ウクライナ両政府は、生物兵器を製造するための研究施設はウクライナに存在しないとしている。

 ロシアは2018年にも、米国が旧ソ連構成国ジョージアの研究所で生物学的な実験を極秘に実施していたと主張していた。(c)AFP