【3月10日 AFP】世界ゴルフ殿堂(World Golf Hall of Fame)の表彰式典が9日、米フロリダ州ポンテベドラビーチ(Ponte Vedra Beach)の米国男子ゴルフツアー(US PGA Tour)本部で行われ、殿堂入りしたタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が若い頃に受けた人種差別や両親のサポートについて涙ながらに話した。

 これまでジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏の最多18勝まであと三つとなるメジャー15勝を挙げ、米ツアー勝利数でもサム・スニード(Sam Snead)氏と並ぶ最多82勝を記録するなど、その並外れたキャリアが認められたウッズ。

 コーチやキャディー、友人や家族のサポートのおかげで、子どもの頃の夢を歴史的なキャリアにつなげることができたと感謝し、「私は一人でここにたどり着いたのではない」と述べた。

「最悪のときに私を支え、最高のときに祝福してくれた信じられないほど素晴らしい両親、指導者、そして友人に恵まれた」

「実際のところチームの賞だ。皆さん全員が私をここに連れてきてくれた。心から感謝を伝えたい」

 これまでの道のりを振り返る際には感極まり、「私がクラブハウスに入ることは許されなかった。自分の肌の色でそう決められた」と人種差別の経験を明かした。また、「自分が信じるもののために闘い、夢を追いかけるのだという仕事への向き合い方を教え込んでくれた母と父の犠牲なしでは」伝説にはなれなかったと話した。(c)AFP