【3月10日 AFP】ソニーグループ(Sony Group)と任天堂(Nintendo)は10日、ゲーム機などのロシア向け出荷を停止すると発表した。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、各国企業は相次いでロシア事業を停止している。

 ソニーは発表で、すべてのソフトとハードの輸出の他、「グランツーリスモ7(Gran Turismo 7)」の発売も停止するとしている。プレイステーションストア(PlayStation Store)も一時閉鎖する。

 同社のゲーム事業が「ウクライナの平和を求める世界のコミュニティーに加わる」と説明した。

 同社は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とセーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)に200万ドル(約2億3000万円)を寄付したと明らかにした。

 一方、任天堂の広報担当者はAFPに対し、全製品のロシア向け出荷を当面の間、停止すると述べた。開始時期や期限は明らかにしていない。

 ロシア国内のオンラインショップで決済システムを提供する企業が、通貨ルーブルの扱いを停止したため4日以降ショップをメンテナンス中であることと、物流の混乱を理由に挙げている。(c)AFP