【3月10日 People’s Daily】中国国務院は、開発が進む河北省(Hebei)雄安新区(Xiong’an New Area)と湿地帯の白洋淀(Baiyangdian)の環境保護について報告書をまとめた。白洋淀全体の水質は2017年の劣V類から2020年にはⅣ類に改善し、白洋淀中心域の水質はⅢ類レベルに到達した。2017年に雄安新区が設立されて以来、白洋淀の生態系は加速度的に改善されている。

 2019年1月16日、雄安新区を訪れた習近平(Xi Jinping)国家主席は「美しい山河こそ金山、銀山である。雄安新区はエコロジーに基づき、その魅力を高めていく」と強調した。質の高い経済発展は、生態系の保護を進めることで実現する。

 中国北部の気候改善に重要な役割を果たし、「華北の腎臓」と呼ばれる白洋淀。雄安新区の建設も白洋淀によって成り立っており、その生態系保護は重要なプロジェクトとなっている。汚染された606か所の池を根本的に浄化し、一帯にある約70か所の村には汚水処理設備を導入。中国南方地域の水を北方に送り込む「南水北調プロジェクト」の一環で、上流の水を白洋淀に引き入れた。環境は大幅に改善され、二酸化炭素(CO2)削減の「緑の砦(とりで)」となっている。

 雄安新区に建設された住宅は75%以上が省エネ基準を満たしており、公共施設や政府が補助している建物はすべて3つ星級の環境基準を備えている。最初に建設された市民サービスセンターは再利用が可能な組み立て式建築で、冷暖房には自然エネルギーを変換して利用している。最近開設された雄安ビジネスサービスセンターは北京市の非首都機能の過密緩和を目的とした職住一体の総合エリアで、100項目以上の環境に優しい技術を取り入れている。

 雄安新区の設立以来、公害の原因となる多くの小規模工場が閉鎖された。安全で快適な歩行者・自動車専用道路の計画もそれぞれ進み、スタートアップエリアでは移動手段の80%は公共交通機関で占められている。市民サービスセンターに出入りする人たちは電気自動車に乗り換えている。雄安新区と周辺の景勝地は必見のスポットとして注目されている。良好な生態環境は人々の暮らしを安定させるということを、雄安新区が体現している。(c)People’s Daily/AFPBB News