【3月9日 AFP】国際エネルギー機関(IEA)は8日、世界のエネルギー関連の二酸化炭素(CO2)排出量が2021年は前年比6%増の363億トンとなり、過去最高を記録したと発表した。

 増加幅も20億トン超と過去最大。CO2排出量は20年には新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に伴い減少していたが、その分を相殺した形だ。

 IEAは、排出量が急増に転じた理由について、世界経済がコロナ禍から回復する中、エネルギー源として石炭の利用が拡大した点を挙げている。

 国別では、中国の排出量が、コロナ禍が本格化する前の19年に比べて7億5000万トン増加したのが目立った。21年の同国の排出量は119億トン超と、世界全体の33%を占めた。(c)AFP