【3月6日 AFP】5日に行われたサッカーメキシコ1部リーグのケレタロFC(Queretaro FC)対CFアトラス(CF Atlas)戦で、客席でファン同士の衝突が起こり、少なくとも22人が負傷した。衝突の範囲はピッチまで広がり、試合は中止となった。

 ケレタロの本拠地コレヒドラ・スタジアム(Corregidora Stadium)で行われた試合は、60分過ぎに両チームのファン同士の衝突が発生。警備員は安全を確保するため観客をピッチに入れたが、一部のファンが暴行を続けたため、試合は中断を余儀なくされ、選手は控室に戻された。

 ピッチ上ではファンが倒し合い、激しい暴行が繰り広げられる中で身を縮める人もいるなど、混沌(こんとん)とした光景が見られた。

 この衝突でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のモニターが破壊され、ソーシャルメディアには負傷して横たわるファンの写真が投稿された。

 アトラス側はコメントを発表し、関係当局とリーグに調査の開始を要求。「関与した者の責任」を明らかにし、「法の力が適用される」よう訴えた。また、ケレタロ州知事のマルシオ・クリ(Marucio Kuri)氏は、ケレタロのオーナーと協会には説明責任があると述べた。(c)AFP