【3月6日 AFP】アエロフロート・ロシア航空(Aeroflot Russian Airlines)は5日、すべての国際便を8日から一時停止すると発表した。同社は「運航の障害となる状況」を踏まえたものと説明。国内線およびベラルーシ便は通常通り運航を続ける。

 ロシア連邦航空局(Rosaviatsia)が同日、外国企業からリースされている機材を運航する国内航空各社に対し、西側諸国による対ロシア制裁に関連して保有機が差し押さえられる事態を回避するため、国際便の運航を一時停止するよう「勧告」したことを受けたもの。

 同局によると、ロシア発の国際便はグリニッジ標準時(GMT)5日午後9時(日本時間6日午前6時)以降、ロシア着の便は7日午後9時(同8日午前6時)以降、運航が停止される。

 航空業界誌「アビエーションウィーク(Aviation Week)」によると、ロシアでは商用機の半数以上をリース機が占めている。

 航空局はまた、外国から帰国予定のロシア市民に対し、アゼルバイジャン、アルメニア、カザフスタン、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)、トルコ、セルビアなど対ロ制裁に加わっていない国を経由するよう勧告した。

 航空業界は対ロ制裁の影響を真っ先に受けた部門の一つで、欧州連合(EU)加盟国と英国、カナダが自国上空をロシア機が飛行することを禁止。ロシア航空はこれら諸国との間の運航停止を余儀なくされている。

 ロシアもこれら諸国を対象に、自国領空の飛行を禁止する対抗措置を講じている。(c)AFP