【3月5日 AFP】競泳男子で3個の五輪金メダルを誇る中国の孫楊(Sun Yang、ソン・ヨウ)は4日、ドーピング違反の処分をめぐる最後の不服申し立てが退けられた。スイス連邦最高裁判所が明らかにした。

 孫は2018年9月のドーピング検査で検査官への検体提出を拒否したとして、スポーツ仲裁裁判所(CAS)から8年間の資格停止処分を受けた。

 しかし、裁定には偏見があったとして孫はスイス最高裁に上訴。結局CASは昨年6月、処分期間を4年3か月に短縮した。新たな処分は2020年2月にさかのぼって適用され、2024年6月まで資格停止となった孫の東京五輪出場は不可能となった。

 2024年のパリ五輪までには資格回復が間に合う見通しだが、そのときには32歳になっている。孫はこれまで一貫して無実を訴え、検査官が無資格もしくは権限を持っていなかったと主張していた。(c)AFP