【3月4日 AFP】クロアチアの医師会は3日、ロシアがウクライナ侵攻中に核兵器を使うのではないかとの懸念から需要が急増している安定ヨウ素剤について、安易な摂取に注意を喚起した。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が核抑止力部隊に厳戒態勢を取るよう命じて以来、クロアチア各地でヨウ素剤のパニック買いが起きている。

 クロアチアの医師会は「安定ヨウ素剤は深刻な副作用を起こす場合がある」として、甲状腺の機能に影響を及ぼしたり、アレルギー反応を引き起こしたりすることもあると説明した。

 世界保健機関(WHO)のガイドラインでは、安定ヨウ素剤には核攻撃後に甲状腺がんの発生を予防する効果があるが、投与対象は子ども、妊婦、40歳未満の人らに限定されているという。(c)AFP