【3月4日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は3日、ロシアに対し、ウクライナの原子力発電所およびその周辺地域での軍事行動をやめるよう求めた。

 米ホワイトハウス(White House)によると、バイデン氏はウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領と電話会談し、「ロシアに対して原発およびその周辺地域での軍事行動を中止し、消防隊や救急隊の立ち入りを認めるよう求める」ことで一致した。

 ジェニファー・グランホルム(Jennifer Granholm)米エネルギー長官はツイッター(Twitter)で、ウクライナの担当相と協議したと明かし、ザポロジエ(Zaporozhye)原子力発電所の原子炉は「頑丈な格納容器」で守られており、「安全に停止している」と述べた。

 さらに「ロシアによる同原発近くでの軍事作戦は無責任であり、やめなければならない」として、省内に原子力事故対応チームを稼働させたと明らかにした。

 英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相も、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が欧州全体を危険にさらしていると非難した。(c)AFP