【3月4日 AFP】台湾の教育部(教育省)体育署は3日、北京冬季五輪の開幕前に中国代表のユニホームを着た女子スピードスケートの黄郁テイ(Huang Yu-Ting)に対し、資金援助の打ち切り処分を科したと発表した。

 五輪の開会式で旗手も務めた黄は1月、中国代表のユニホームを着用している動画をソーシャルメディアに投稿。中国と台湾が対立関係にある中で市民感情を逆なでしていた。

 体育署は「(黄が)代表チームの一員としての任務に違反し、国の誇りと人々の感情を傷つけている」と指摘。「問題のある言動を繰り返した」ことへの処罰として、強化と試合出場のための政府助成金を2年間停止すると発表した。

 黄は批判を受けた後に問題の動画を削除し、ユニホームは中国の友人からのもらい物で「友情の証しとして」着用したと説明している。

 大会期間中には、中国メディアとのインタビューで北京での大会を「アットホーム」に感じると発言し、さらなる怒りを買っていた。(c)AFP