【3月3日 AFP】ウクライナ国防省は2日、ロシア兵士の母親たちに対し、捕虜になった息子を首都キエフに引き取りに来るよう呼び掛けた。ロシア政府の面目をつぶすための心理戦とみられる。

 7日目を迎えたロシアのウクライナ侵攻で、ウクライナはこれまでに数十人のロシア兵を捕らえたと主張。ネット上では、武器を手にせず困惑した軍服姿の若者を携帯電話で撮影した動画が拡散している。

 ウクライナはロシア人向けに、家族が死者や捕虜の中に含まれているかどうかを確認するための電話ホットラインを開設。侵攻に対するロシア世論の支持を弱めようとしている。

 国防省は、捕虜になったロシア兵に関する情報を提供するための電話番号と電子メールアドレスを公表。行方不明になっているロシア兵の息子を引き取る母親をキエフに招待するとし、「(ロシア大統領のウラジーミル・)プーチン(Vladimir Putin)のファシストたちとは違い、われわれウクライナ人は母親と捕虜になった子どもたちに対して戦争を仕掛けているわけではない」と述べた。(c)AFP