【3月2日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級王者のタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)が、挑戦者のディリアン・ホワイト(Dillian Whyte、英国)が1日の記者会見に姿を見せなかったことについて、「白旗を掲げた」と批判した。

 WBCの指名挑戦者として、4月23日に無敗のフューリーと対戦するホワイトは、現在ポルトガルでトレーニングを積んでおり、プロモーターによればプライベートジェットで英ロンドンのウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)に飛んで会見に出席するのを拒否したという。

 フューリーは「以前のあいつは、こちらが何か言えば必ず言い返し、カッとなって騒ぎ立てる男という印象だったが、今のあいつは何でも好きなように言って構わないと思っているようだ」とコメントした。

「おかげでこちらは非常に自信がついた。信じられない。自分の見立てでは、やつは間違いなく白旗を掲げた」

「こちらと顔を合わせたがらないのは、俺の瞳に宿る炎を見たら、自分は粉々に吹っ飛ばされると悟るからだろう」

 報道によれば、契約金のうちホワイトの取り分は20パーセントで、配分の見直しを求めて再交渉していると伝えられている。しかしフューリーは、ホワイトが「人生最大のカネ」を手にすることになると話している。

 現在33歳のホワイトは、これまで30戦28勝の戦績を残している。一方で33歳のフューリーは32戦31勝1引き分けとプロ転向後は無敗で、自分がホワイトよりも格上だと信じている。(c)AFP