【3月2日 AFP】ドイツを代表するオーケストラの一つ、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(Munich Philharmonic)は1日、世界的なロシア人指揮者ワレリー・ゲルギエフ(Valery Gergiev)氏(68)を首席指揮者から解任した。ミュンヘンのディーター・ライター(Dieter Reiter)市長が発表した。

 ゲルギエフ氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の支持者で、同楽団にロシアのウクライナ侵攻に対する姿勢を示すよう要請されていたが、期限までに返答をしなかった。

 ゲルギエフ氏は世界最高の指揮者の一人とされ、年間平均275回のコンサートに出演。しかし、先週のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、欧州各国の芸術団体から圧力を受け、一連の主要コンサートから降板させられていた。(c)AFP/Michelle FITZPATRICK