【3月1日 AFP】麻薬の密売人が約290万ドル(約3億3000万円)相当のメタンフェタミンを玉ネギのような形に包み、本物の玉ネギと一緒に米国に密輸しようとしていたことが分かった。税関当局が発表した。

 大量の玉ネギを積んだトレーラーが先週、メキシコから米国に入国する際、麻薬探知犬がにおいに反応した。

 税関職員は、何万個もの普通の玉ネギの中に、玉ネギを模したような小さい白い球体の包み1200個近くを発見。中にメタンフェタミンが入っていた。

 サンディエゴ(San Diego)の税関・国境警備局(CBP)のシドニー・アキ(Sidney Aki)氏は「玉ネギに見えるように麻薬を小さく包むというのは、今までに見たことのない麻薬密輸の巧妙な手口であるとともに、時間のかかる手法だ」と語った。

 同氏は「農産物に隠された麻薬を見たことはあるが、ここまで手の込んだ隠し方はあまりない」と付け加えた。

 CBPによると、今回見つかったメタンフェタミンは約600キロに上る。(c)AFP