【3月1日 People’s Daily】中国の聶海勝(Nie Haisheng)、劉伯明(Liu Boming)、湯洪波(Tang Hongbo)宇宙飛行士は宇宙ステーションで3か月の時間を過ごした。湯さんにとっては、これが初めての飛行任務だった。宇宙ステーションでの生活はどうだったのか?初の宇宙旅行で印象に残ったことには何があるのか?

 2021年6月17日午前9時22分、酒泉衛星発射センター(Jiuquan Satellite Launch Centre)で、神舟12号に搭乗した湯さんがカウントダウンに伴い、息をのんでいる。まもなく初の宇宙旅行が始まる。

「点火!」ロケットがオレンジ色の後炎をともなって飛び上がった。聶さんと劉さんは特に舷窓に最も近い「最高の展望席」を湯さんに譲った。ロケットが宇宙に打ち上げられ、湯さんは急いで舷窓を開けた瞬間、その美しさに圧倒され言葉を失った。静かで広々とした深宇宙で、地球は淡い青色の光を発散し、青と白の文様が交錯し、静かで柔らかく、神秘的で力強く美しい。湯さんは深く引きつけられた。

 約6.5時間後、宇宙船は「天和(Tianhe)」コアモジュールとドッキングした。聶さんはコアモジュールへのハッチを開け、搭乗組3人は新しい「家」に「漂って」入り、第一陣の宿泊客となった。16時間も作業を続けている彼らは、休む暇もなく作業を始めた。しかし、初心者の湯さんは2人の先輩たちのように素早く宇宙環境に適応できなかった。最初は魚のように自由に泳ぐことができたが、新鮮さがめまいに取って代わられると、吐き気のため、作業をやめて「寝室」に入って横になった。

 宇宙ステーションの食事については、その種類は豊富で、研究員が120種類以上の食品を入念に開発した。主食、副食、レトルト、飲料、機能性表示食品、調味料の6種類に分けられ、レシピは1週間ごとに入れ替わる。プロセスはフレキシブル素材が使用された効率的な殺菌技術を採用し、総菜の官能品質は大いに向上し、豊富な種類とおいしい食感を可能な限り実現した。

 宇宙ステーション初の船外活動を、湯さんは生涯忘れられないだろう。船外に出る前に、湯さんは深宇宙空間に直面することを恐れていたが、実際に船外に出てみると、緊張をすっかり忘れてしまった。数百時限の船外訓練を経て、改善・改造された第2世代「飛天」船外宇宙服を身に着け、湯さんは熟練した様子で各操作を行うことができた。船外防災訓練では、地上での模擬訓練よりも早く、すいすいと10分ほどで隔壁から船内に戻った。

 湯さんは周囲を観察する余裕ができると、自分のいる宇宙がSF映画の中に描かれたように震撼(しんかん)し、宇宙は墨のようで、星はまばゆいほど明るいと感じた。湯さんは隔壁に手をついて、しばらくぼうぜんとしていた。

 湯さんは、宇宙でも、地球の生活、地に足をつける感覚、親族や友人が恋しいと語った。暇さえあれば窓際に突っ伏し、地球を見つめる。昼間、地球の表面の大部分は青い海に覆われ、上は大輪の白い雲が浮かんでいて、金色の砂漠、白い雪山、緑色の草原、褐色の山脈も見え、1粒の透き通る水晶玉のようだ。夜、点々とした光がつながって広くなり、地球は1粒のきらきらした夜の真珠になるという。(c)People’s Daily/AFPBB News