【2月28日 AFP】ウクライナ当局は27日、ロシアのウクライナ侵攻で死亡したり捕虜になったりしたロシア兵を検索できるウェブサイトを開設した。ロシア兵家族の支援が目的。

 ウェブサイト「200rf.com」は、捕虜や遺体の写真・動画が掲載されている。

 内相顧問を務めるビクトル・アンドルシフ(Viktor Andrusiv)氏は同サイトに投稿された動画で「息子や夫の消息を心配しているロシア人も多いでしょう。プーチン(大統領、Vladimir Putin)がウクライナでの戦闘に送り込んだ身内を捜せるように開設しました」と、ロシア語で説明した。

 アンドルシフ氏によると、ウクライナ軍が捕らえたロシア兵は過去3日間で200人近く、死亡した兵士は3000人以上に上る。

 ウェブサイトの名称は、1980年代の旧ソ連のアフガニスタン侵攻時に、死亡した旧ソ連軍兵士の遺体を運んだ輸送機「Gruz200」にちなんでいる。

 ロシア国防省は、ウクライナ侵攻で死亡した兵士の詳細は明らかにしていない。ロシアは以前から、自国軍の被害については公表に消極的とされている。

 ロシアのリベラル派政治家、レフ・シュロスベルグ(Lev Shlosberg)氏は、ロシア軍はウクライナで死亡した兵士の証拠を隠すため、携帯型焼却炉を使っている可能性があると指摘している。(c)AFP