【2月27日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグ、チェルシー（Chelsea）のオーナーであるロシア人富豪のロマン・アブラモビッチ（Roman Abramovich）氏が26日、クラブの「管理・運営」の権利を、チェルシーが保有する慈善団体の理事に譲渡すると発表した。

　ロシアのウクライナへの軍事侵攻に対しては、強い批判が集まっている。今回の判断は、クラブの評判に悪影響が出ることを避けるためだとみられている。

　2003年にチェルシーを買収したアブラモビッチ氏は「私は常に、何がクラブにとって最善かを考えて決断してきた。今もそうした価値観に従っている。そのため本日、チェルシーFCの管理・運営をクラブの慈善団体の理事に委ねることを決めた」と発表した。

「現在、クラブと選手、スタッフ、ファンの利益を守るのに最適の立場にいるのは、彼らだと信じる」

　英紙デーリー・テレグラフ（Daily Telegraph）は、アブラモビッチ氏はオーナーの座にとどまり、クラブの売却は考えていないと報じている。

　チェルシーのブルース・バック（Bruce Buck）会長は、慈善団体の会長も兼任している。(c)AFP