【2月25日 AFP】ロシア各地で、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領によるウクライナ侵攻開始の決定に抗議する反戦デモが行われ、参加者約1400人が警察に拘束された。独立監視団体「OVDインフォ(OVD-Info)」が24日、明らかにした。

 同団体によると、拘束人数は51都市で少なくとも1391人に上り、うち700人以上が首都モスクワで、340人以上が同国第2の都市サンクトペテルブルク(St. Petersburg)で拘束された。

 現地のAFP記者によると、モスクワ中心部のプーシキン広場(Pushkin Square)には約2000人が集結。サンクトペテルブルクでも最大1000人が集まった。

 SNSでデモが呼び掛けられたことを受け、同国の重大事件を扱う政府機関、連邦捜査委員会(Investigative Committee)は、国民が無許可の反戦デモに参加すれば「法的な影響」を受けると警告していた。

 ロシアには抗議活動を取り締まる厳格な法律があり、デモ参加者は頻繁に集団拘束されている。過去に大規模な反プーチン政権デモを主導し、現在は収監されているロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏は24日、獄中で行われた裁判で「この戦争に反対だ」と陳述した。

 映像はモスクワとサンクトペテルブルクで24日撮影。(c)AFP