「農村の子どもたち」がオリンピック賛歌を披露
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【2月26日 People’s Daily】2月4日午後10時、北京冬季五輪の開会式で、中国河北省(Hebei)阜平県(Fuping)の「馬蘭花児童合唱団」がギリシャ語でオリンピック賛歌を歌った。
「子どもたちはとても頑張っていました」。2月4日の夜、子どもたちの晴れ姿を見つめながら、ずっと子どもたちの練習指導を続けてきた劉凱(Liu Kai)さんは安堵(あんど)していた。3か月以上を費やしたという。
2021年9月中旬、関係者が阜平県に歌が好きな農村の子どもたちを探しに訪れ、彼らに北京冬季五輪の開会式でオリンピック賛歌を歌ってもらう要請準備を始めた。
城南庄鎮(Changnanzhuang)馬蘭村(Malan)は、人民日報の前身のひとつ「晋察冀日報」の拠点があった地である。同地で生まれた鄭小嵐(Zheng Xiaolan)さんは村の子どもたちの文化生活を豊かにするため、退職後に馬蘭小学校で音楽隊を結成し、子どもたちに歌や楽器を教えてきた。
9月28日、阜平八一学校など5校の推薦した200人あまりのうち、何度も選考を経て、44人の子どもたちが入選し、うち8人が馬蘭小学校音楽隊のメンバーだった。
10月18日、合唱団は阜平八一学校に集合した。この時開会式まであと4か月、難しいギリシャ語の歌を伴奏なしのアカペラ合唱で歌うことの難しさは、関係者全員がわかっていた。
「この農村の子どもたちは天衣無縫かつ素朴で、ポテンシャルが大きく、独特の良さがあります」と、阜平中学音楽教師の蘇志艶(Su Zhiyan)さんは言う。
第一関門は言語である。北京外国語大学(Beijing Foreign Studies University)の教師が2人、ギリシャ語を教えに来た。子どもたちは覚えが大変早く、わずか半月でギリシャ語の歌詞を覚えた。
2021年11月中旬、練習風景の動画がはじめて北京に送られた。「私たちは内心不安でしたが、監督たちは動画を見た後感激して涙を浮かべていました。子どもたちがこんな短時間でここに到達するのは、容易なことではありませんでした」と、劉凱さんは語る。
2020年2月、かつて全国でも最も貧しかった阜平県は貧困にも打ち勝った。同地の暮らしむきは上向き、子どもたちの歌声も明るくなっていった。
「あの子は自信をつけました」。テレビを凝視していた趙国軍(Zhao Guojun)さんは、孫娘を見て手がしびれるほど拍手をしたという。合唱団の趙懿萱(Zhao Yixuan)さんはへき地の生まれで、両親は出稼ぎに出ていた。2019年、彼女は新しいアパートに引っ越し、一家は貧困から脱した。趙懿萱さんのように集団移住によって新生活を始めた人は、阜平県では5万3000人にのぼる。
趙国軍さんいわく、彼の孫娘は選考の時に「行く勇気がでない」と言った。合唱の練習を経て、趙懿萱さんは次第に朗らかになっていったという。
劉凱さんは、「農村の子どもたちは内気だが、合唱団に入れば変わるだろう。オリンピックの開会式に立つことは彼らにとって誇りになるはずだ」と話した。(c)People’s Daily/AFPBB News