ラドゥカヌにストーカー行為 男に5年間の接近禁止命令
発信地:ロンドン/英国
このニュースをシェア
【2月24日 AFP】昨年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2021)で女子シングルスを制したエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)の自宅まで約37キロ歩き、同選手の父親の靴片方を盗むなどのストーカー行為をした男に23日、5年の接近禁止命令が言い渡された。
19歳のラドゥカヌは英ブロムリー治安判事裁判所(Bromley Magistrates' Court)での審問で、アムリット・マガー(Amrit Magar)被告(35)のせいで「自由が奪い去られた」と感じるようになり、「絶えず背後を気にするようになった」と述べた。
ロンドン北東部で宅配ドライバーをしていたマガー被告は、同南東部にあるラドゥカヌの自宅を3度にわたり訪問し、あるときには庭の前にある木をクリスマスのイルミネーションで装飾した。
マガー被告はさらに「愛こそあなたにふさわしいと言う以外にない」というメモを添えて花を残した。このメッセージにはマガー被告が自宅から歩いてきた「37キロ」を示す手描きの地図も含まれていた。
昨年11月1日から12月4日までの間にストーカー行為をしたとして1月に有罪判決を受けていたマガー被告は、この日判事から接近禁止命令を言い渡された。
これによりマガー被告はラドゥカヌや家族に接触したり、自宅のある通りから約1.6キロ以内に入ったりすることが禁じられ、同選手が試合や練習をしている、いかなる場所への入場も認められなくなった。(c)AFP