【2月23日 AFP】ウクライナ軍は23日、ロシアによる侵攻に備えて予備役の招集を開始した。また、ロシアに滞在するウクライナ市民に対し、直ちに出国するよう呼び掛けた。

 一方、ウクライナの国家安全保障・国防会議は同日、ロシア軍による侵攻の懸念が強まっているのに対応し、国家非常事態を宣言することを承認した。同宣言は、国会による正式承認が必要となるが、身分証や車両の検査などの措置が強化されることになる。

 ロシア上院は22日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がウクライナ東部の2地域に「平和維持」の名目で部隊を派遣することを承認していた。

 ウクライナ軍がフェイスブック(Facebook)に掲示した声明によると、18〜60歳の予備役を最大1年にわたって招集する。ウクライナ軍は、20万人以上の予備役を擁しており、大半は8年に及ぶ親ロシア派武装勢力との紛争の初期に従軍した経験を持つ。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領が署名した布告は「招集に応じなかったり、無視したりすれば、行政罰や刑事罰が科される可能性がある」としている。(c)AFP