【2月22日 AFP】コロンビアの憲法裁判所は21日、妊娠24週までの人工妊娠中絶を合法化する判断を示した。カトリック教徒が多数派の同国では歴史的判決。中南米では中絶が認められている国は少ない。

 24週目以降については、レイプによる妊娠や、母体に危険があるとき、胎児が致死性の病気を持っている場合など、特定の状況に限って許される。

 今回の判断までは、2006年の憲法裁判断に基づき、これらの三つのケースに限定して中絶が認められていた。

 違反した場合、母親と手術に関与した医師は、1年4月~4年6月の禁錮刑に処される可能性があった。

 中南米で中絶が合法化されたのは、アルゼンチン、ウルグアイ、キューバ、ガイアナに次いでコロンビアが5か国目。メキシコでは、一部自治体で妊娠12週までの中絶が容認されている。

 コロンビア保健省が2014年に行った調査によると、「安全性の低い人工妊娠中絶」により、推定で毎年70人が死亡し、13万2000人が合併症を患っている。(c)AFP