【2月23日 Xinhua News】中国陝西省(Shaanxi)西安市(Xi'an)でこのほど、約4千年前の大規模な集落跡が発見された。遺跡は太平遺跡と名付けられた。

 遺跡は同市西咸新区の灃東(ほうとう)新城斗門街道にある。新石器時代後期の客省荘文化に属する大規模集落跡で、年代は約4150~3700年前と推定される。これまでに40万平方メートルで調査を実施し、3900平方メートルを発掘。客省荘第2期文化に属する灰坑173カ所、灰溝2カ所、家屋跡5カ所、墓7基が見つかり、大量の土器、石器、骨角器、動物の骨のほか、少量の玉器と玉原石が出土した。

 発掘プロジェクトの責任者を務める中国社会科学院考古学研究所の王小慶(Wang Xiaoqing)研究員によると、玉器の加工・生産痕跡や、卜骨(ぼっこつ、占いに使う骨)、陶牌飾(はいしょく、装飾品)、陶鈴などの存在は、太平遺跡が格の高い中心集落遺跡の必要要素を備えていることを示している。中華文明の起源と初期の発展中心地を知る上での重要な遺跡であり、関中盆地中央部の周、秦、漢、唐に代表される都城文化の先史時代における礎になる存在だという。(c)Xinhua News/AFPBB News