【2月22日 AFP】スリランカ税関は21日、英国から違法に輸入されたごみ約3000トンの返送が完了したと発表した。ごみを載せた最後のコンテナ45個が同日、コロンボ(Colombo)港を出発した。

 アジア諸国では近年、先進国から不法に持ち込まれた大量のごみを送り返す動きが広がっている。

 返送されたごみは2017~19年に英国からスリランカに運ばれたもので、コンテナ計263個分に上った。税関によると、すべて国際法に違反して持ち込まれたもので、20年9月から送り返していた。

 コンテナの中身は「中古のマットレスやカーペット、ラグ」とされていたが、実際には医療廃棄物や病院に安置されていた遺体の一部が含まれていたという。冷蔵コンテナではなかったため、異臭を放っていたものもあった。

 ごみを輸入した企業は、中古マットレスからばねと綿を回収し、輸出する予定だったと説明していた。

 19年の捜査によると、この企業は17~18年、輸入したごみ約180トンをインドとアラブ首長国連邦のドバイ(Dubai)に輸出していた。(c)AFP