【2月22日 Xinhua News】中国財政部などの8部門はこのほど公告を発表し、3月1日付けで、越境電子商取引(EC)小売輸入品リストを改訂すると明らかにした。

 現行の越境EC小売輸入品リストをいっそう最適化し、スキー用具、トマトジュース、ゴルフ用具など29の商品税目を増やし、刀剣という商品税目を削除する。

 中国社会科学院世界経済・政治研究所の高凌雲(Gao Lingyun)研究員は、「今回リストに組み入れられたのはいずれも、ここ数年消費需要が旺盛な商品で、人々は越境ECを通じてこれらの商品をより手軽に、安価で購入できる。これは、国内市場の供給を充実させ、消費者のより良い暮らしに対する憧れを満足させるだけでなく、各国が中国市場のチャンスを共有することにもつながる」との見解を示した。

 財政部などは16年4月に、越境EC小売輸入課税政策を制定、越境EC小売輸入品リストを発表し、越境EC小売輸入品の範囲と相応の監督管理要求を確立した。

 中国サービス貿易協会の田国鋒(Tian Guofeng)常務副秘書長は、「越境EC小売輸入品リストは『ポジティブリスト』管理を採用している。16年の発表から、リストは改訂を繰り返し、一貫して商品税目数が増加し続け、種類もいっそう豊富になっている。越境EC業態の発展、貿易の質の高い発展促進に寄与している」と述べた。

 また、今回のリスト改訂は、ここ数年の中国の税則・税目の変化に応じて一部商品税目番号の調整を行っている。また、関連の国際公約を履行し、輸入の監督管理を強化するという目的に基づき一部商品の付注も調整している。業界関係者は、これらの調整は先行の関連規定と効果的に結び付き、制度の一致性と権威性を守っており、中国が関連の国際公約を厳粛に履行する姿勢も示したと評価した。(c)Xinhua News/AFPBB News